資産性の高いモデルの条件(4+1)はこれだ!②
~Be Into Watch~ パパごんたス!です。
高い資産性の条件(4+1)のうち、最後の1つ「希少性」についてご紹介したいと思います。前回の内容はこちらへ。
資産性の高いモデルの条件(4+2)はこれだ!① - METAL World (hatenablog.com)
希少性とは、需要>供給という状態のことです。
どうなるとこのような状態になるのか。
(条件1)ある程度高額(50万~300万が目安)
安いモデルはクオリティもそこそこで大量生産されます。多くの人が所有することになりますから希少性はないですよね。逆に、あまりにも高額だと雲の上の存在になってしまい、私を含む普通の人間には関係ない世界になってしまいます。私の感覚になりますが、ブディックの定価が50~300万が範囲になると思います。300万を超えたあたりから、心理的に手を出しにくい/出せない領域に入っていくからです。だからこそ、ある程度高額というのが必要です。
(条件2)そこそこ生産数が少ない
生産数が少なければ供給が小さくなり、希少性がでてきます。Only Peaceまでいくと高額かつ売ってもらえませんので、少なすぎるのもダメ。ブランドとしては大量生産していても、限定モデルは本数が少ないのでよいと思います。
近年、一部のブランドは、ブランド価値向上/品質維持などの理由からある程度の生産本数にコントロールしているのではないかと思います。ただ、そうするとメーカーの収益があがりませんので、単価を毎年のように上げているのではないでしょうか。もちろん、資源価格や人件費の上昇も影響しているはずです。
2回にわたって資産性の話をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
資産性が高い=希少性と言えますので、そのようなモデルを所有するのは高い満足度にもつながります。楽しい時計ライフのためには、重要な要素なのではないでしょうか。なかなか手にする機会はありませんが、出会ったときの感動も大きいです。自分が求める時計に出合えるといいですね。
ではまた次回をお楽しみに。
資産性の高いモデルの条件(4+1)はこれだ!①
~Be Into Watch~ パパごんたス!です。
前回は腕時計の評価軸を紹介しました。気になる方は下記のリンクから読んでみてください。
その中の重要項目として資産性がありましたね。今回はそこを掘り下げてみたいと思います。
腕時計を選ぶときに何をみる? ~機械式高級腕時計の評価軸とは~ - METAL World (hatenablog.com)
ズバリ!人気モデルであること。
じゃあ、何が人気モデルなのか、あるいは人気モデルになる可能性があるのか。
評価軸に挙げた6項目(アサラップ:ASAWRAP)のうち、以下の4つが条件です。
2)Strory:歴史性
4)Robustness:堅牢性/防水性
5)Accuracy:正確性
6)Power Reserve:駆動時間
プラス 希少性。
今、大人気のROLEXを例に見ていきましょう。
先にお伝えすると結論、全項目で満点ということです。だからこそ世界中で人気なのです。
2)Strory:歴史性
1905年にハンス・ウィルスドルフが創設し、3大発明と呼ばれる技術が搭載されています。防水性能を備えたオイスターケース、両方向に回転するローターのパーペチュアル、0時ぴったりに日付が変わるデイトジャスト・・・時計好きなら外せない知識ですね。これらの技術を備えたモデルは多数あり、各モデルには必ず誕生秘話が隠されています。有名なサブマリーナは1953年に誕生し、ROLEXの深海へのチャレンジの歴史そのものとも言えます。マリンスポーツや海が大好きな海外セレブに響きそうな話ですよね。
4)Robustness:堅牢性/防水性
前述のとおり防水性の高いケースを使っており、ほぼ全てのモデルが100m防水を備えています。ケース素材はスーパーステンレス「SUS904L」を使用し、貴金属と同レベルの安定性、耐腐食性を備えます。ムーブメントもショックアブソーバ「パラフレックス」を備えて、耐衝撃性もあります。さすがに床に落としたらダメでしょうけどね。
近年はオメガやチューダーがマスタークロノメーター認証を取得したモデルをリリースしており、帯磁性能が15,000ガウスというMRIに入れても精度を維持できるようです。ロレックスは帯磁性能はやや劣る印象です。今後に期待です。
5)Accuracy:正確性
スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)が認定したクロノメーターがムーブメントとして搭載されています。精度は日差-2~+2秒と抜群に良いです。
6)Power Reserve:駆動時間
一部のモデルを除き70時間です。近年、どんどんムーブメントのアップデートを行っており、人気モデルはすべて70時間となっています。
次は、希少性がなぜ条件なのか・・
長くなってきましたので、次の記事でご紹介しますね。
では、次回もお楽しみに。
続きはこちら資産性の高いモデルの条件(4+1)はこれだ!② - METAL World (hatenablog.com)
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時計初心者は下記も参考にどうぞ。
腕時計を選ぶときに何をみる? ~機械式高級腕時計の評価軸とは~
~Be Into Watch~ パパごんたス!です。
今日は私の機械式高級腕時計選びの評価軸をご紹介します。
皆さんは高級腕時計を選ぶとき、どのような基準で選びますか?
その時に参考になれば幸いです。
私YSKは、以下の6つの評価軸(略してASAWRAP:アサラップ)で腕時計を見ています。
1)Addict:趣味性(好き嫌い)
2)Strory:歴史性
3)Asset:資産性
4)Robustness:堅牢性/防水性
5)Accuracy:正確性
6)Power Reserve:駆動時間
皆さんは何を一番重視しますか?
昔の私であれば、兎に角【1)趣味性】でしたね。
見て、触って、これだ!と思ったら購入・・・
今の私がみたら「オイオイ・・ちょっと待て」と諭したことでしょう。
私が最も重視するのは1)趣味性、3)資産性です。
それ以外は、ある程度バランスがとれていることを目安にしています。
それぞれの評価軸を見ていきましょう。
1)Addict:趣味性
見ての通り、自分が見て着けて気に入らなければ話になりませんよね。
転売などせず、自分で使うことを考えれば必須の条件です。
2)Story:歴史性
腕時計あるいは生み出したブランドには、それぞれ歴史があります。
例えば、オメガの「スピードマスター プロフェッショナル」は有名。1969年に人類が初めて月面着陸に成功したのが「アポロ11号」。そのときに宇宙飛行士が着用した腕時計こそスピードマスターだ。
どうですか?男心をくすぐるStoryですよね。こういう話を聞くと所有したときの満足感も高いものになるはずです。
3)Asset:資産性
お金の話だと誤解しないでくださいね。資産性が高いのは高い人気の裏返しであり、希少性が高く、簡単には手に入らないモデルだということです。多くの人が欲がる人気モデルを所有すれば人と被ることもなく、所有する満足度を高めてくれます。
ビジネスの場などあらゆるシーンで「珍しい時計をつけてますね」と声をかけられたり、コミュニケーションの潤滑油にもなってくれます。
また、世代を超えて受け継いだり、本当にお金に困ったときには所有者を助けてくれるかもしれません。
4)Robustness:堅牢性/防水性
丈夫であり、最低でも日常生活防水くらいないと安心してつかえません。ただ、現代の高級腕時計であれば、気にする必要はなさそうです。ただし、ビンテージ時計はシールが劣化しているケースもあるので要注意です。
5)Accuracy:正確性
時計本来の機能として、ある程度の正確性は必要ですよね。機械式時計は日に10秒ずれることもよくあります。世界最高レベルのROLEXでも日差-2~+2秒ですから、極端な正確性は求めてはいけません。たまに時間を合わせることも機械式高級腕時計の楽しみの一つだと思いましょう。
6)Power Reserve:駆動時間
一昔前はゼンマイを目一杯巻いても48時間でしたが、近年のモデルは70時間が主流になってきています。金曜夜にアクセサリボックスにしまい、月曜朝につけてもそのまま使える70時間がお勧めです。
整理してきましたが、いかがでしたか?
人によって重視する点は違うと思いますが、ASAWRAP(アサラップ)を軸にして腕時計をみると、また違った面白さがあるのではないでしょうか。
読者の方が最高の1本に出合えることを願っています。
それでは次回をお楽しみに。
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